ホンダNS-1カウルフルセット下地塗装

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ホンダNS-1の社外カウルセットが入庫しました。キャンディレッド塗装の依頼です。
ちょっと調べたら平成3年から11年までのバイク。最終でも15年経ってるようです。
部品点数多いので結構時間がかかると思いますが、紹介いたします。
あまり車の板金塗装の紹介をしてませんが、2011年以来、3年ぶりに全塗装が
入庫してまして非常に珍しい事です。全塗装はあえて受けないという事もありますが、今回はちょっとした事情で受け付けました。軽という事で小さいのも理由のひとつです。
このごろは、新規のお客さん、特に新車に近いような車の方は保険会社とディーラーの入庫誘導で一般工場にはあまり入庫はないようです。錆修理等はちょこちょことありますが。
車の板金塗装は、昔いらした事のある方(リピーター)がちょこちょこ来て頂いてます。
ありがたいことです。

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全てのパーツにサフェーサーを塗ります。ポリウレタンタイプではなくラッカータイプです。
表面のキズ、巣穴、ゲルの流れ、段差等をあらを探すガイドコートです。

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接着工程のバリですね、白ゲルのままだと見逃しも有るけどグレーにすると良く見えますよ。

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FRP製品には巣穴が付き物です。こんなのが多くあったり、少なかったり必ずありますよ。

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段差、タレ?鋭角の部分ですが角の部分に多いタレですね。

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ここまでも結構な時間がかかります。段差研ぎ、巣穴研ぎ、流れ修正、作りの良い製品でしたのでパテ処理は5ヶ所で済んでます。ここからいよいよ下地作りです。

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ポリウレタンフィラー塗装前です。最初のラッカーサフェーサーは、いきなり塗ってますのでそれを取りながら、足付け処理をしていきます。足付け、清掃、脱脂の順番。

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そして下地にポリウレタンフィラーを塗装しました。

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SSバイクですと当然タンクカバーなんですが、給油口が無いのでどこから?
と思いましたら、NS-1はタンクがシート下で、タンクの部分は物入れだそうな。
フルフェイスが入る位大きいそうです。知りませんでした。ホンダのCB72、CL72、スズキのT21、カワサキのA1とか、その後のCB450、CB750位までは乗ったり、買ったりしたのでわかりますけど、その後はちょっとわかりません。電話の問い合わせでバイクの名前を言われてもわからないのです。

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フィラー塗装、指触乾燥後、スプレー缶でバラ吹きガイドコートでです。いつも言いますがバイクパーツ塗装には必須です。

 

CB750タンクライン塗装仕上げ

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タンクの方は下処理後ベースコート、キャンディコートクリヤー1コートで、サイドカバーはチジレ修理後、ベースコート、キャンディコート、クリヤーフルコートで完成です。タンクはこれからライン塗装が残ってますのでクリヤー1コートでストライプ塗装後フルコートで完成させます。

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CB750で画像検索するといっぱい出てきますのでそのなかからオリジナルだろうと思われる物を参考にラインを引いていきます。もちろん持ち主了解の上で。

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画像の正確な寸法は当然わかりませんので、見た目と勘で、大体違和感のないような感じでマスキングします。あまり嫌いな作業ではないですが、一発とはいきませんで三回とか四回とか貼り直ししてます。テープ貼り付けの前に1500番フィルムペーパーで足付けしておきます。

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塗装後あまり間をおかずにテープを剥がし、強制乾燥です。カラーはハイソリッドのブラックです。

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乾燥後1500番で全体足付け、ラインの所もなるべく段差がなだらかになるよう処理します。

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クリヤーコート完了です。クリヤーは耐スリ傷の上級クリヤーです。

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キャップ、エンブレムを取付完成です。

 

CB750 サイドカバーの処理

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画像のサイドカバーは塗装の状態がかなりいい状態です。実は反対側のサイドカバーが
酷い状態でしたが画像撮り忘れました。

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塗装前の下処理完了画像。手前が状態悪かったので塗膜剥離してポリウレタンフィラーを塗装した物。奥が前の画像の物ですが、塗膜がそのまま下地になりますので最終水研ぎ800番で処理です。

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タンクの裏を仕上げます。どう見てもゴールドにしか見えませんが、これでいいのです。
キャンディオレンジの下塗り(1コート目)の色です。このままクリヤーを塗って裏は完了です。

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画像は左右サイドカバーの下色塗装、この後キャンディオレンジ塗装です。

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キャンディ塗装、クリヤーで仕上げて塗装完了なんですが、トラブル発生でやり直しに。

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塗膜剥離した方のサイドカバーです。剥離してポリウレタンフィラーを全面塗装したのですが、
横側の方がフィラーの幕厚甘く研ぎの時にちょっと下が出てしまいました。大丈夫だろうとそのまま塗装したらチジレてしまいました。乾燥後やり直しになります。

CB750K2かK3のタンク塗装です。

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手前のタンクが現車の物ですが、中は錆だらけでガソリンが落ちてこない状態です。カラーもストライプも補修してあるのでオリジナルとは違うと思います。奥のタンクがヤフオクで購入したかなり程度のいいタンクです。写真撮る前にストライプは剥がしてしまいましたが、手前とは全然違うストライプでした。補修もしてなくて見るからに良いタンクです。これを純正のキャンディーオレンジで塗装します。あとオリジナルの黒のストライプを塗装で入れます。

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現車のタンクのアップ画像です。何回か補修して有るみたいです。RIMG2724

旧塗膜剥離しました。旧塗膜の状態はぱっと見いいんですが、かなり古い塗膜ということで弱いです。ここは全部剥いて下地作ります。サンダーでおおまかに研いで細かい所はサンドブラストで処理してます。

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裏もさほど錆も無く程度はいいです。錆てるとこだけ除去して下地を作ります。

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裏はポリウレタンフィラーを塗装してます。今まで補修したタンクの殆どが、うっすらと錆がでてましたが、アンダーコート無しで塗装のみのタンクが多かったです。傷つき易さとか、紫外線にさらされないという理由でしょうか。というよりコストですかね。このタンクも例外ではなく前の画像を見ると、ろくな下地がされてません。紫外線の影響も無いということで、ポリウレタンフィラーのみでも大丈夫かと。

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表は裏と違いプライマー&フィラーです。一番最初のタンク二個並べた画像で、先にストライプを剥がしてますが、先に書き忘れましたが表とはいえ、これもあまりいい下地ではないです。
スクレッパーでポロポロ取れてくる塗膜です。こんなんではまずいのできっちり塗ろうかと。
裏をマスキングして、防錆、密着向上でウオッシュプライマーを塗装。

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ウエットオンウエットで、続けてポリウレタンフィラーを塗装。

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続けて指触乾燥後にガイドコートです。曲面の多い塗物は下処理時の研ぎがむらになりやすい(山の頂上みたいな所は下地が出てしまう事も)ので、研ぎの目安の為にガイドコートした方がいいみたいですよ。ガイドコートといってもラッカースプレーでバラ吹きするだけですのでコストも時間もかかりません。

 

ハーレーリヤフェンダーパテ付けから裏表塗装

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穴開け完了後、スポット痕をパテで隠します。車のパネル交換作業ではスポット痕を消す事は
有りませんが、スポット痕が有っておかしい所は消さないといけません。と思います。
よって、均してスポット痕とサンダーキズを消すためパテ付け。

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フェンダー裏の処理をします。パネルの合わさった所はスポットシーラーが付いてます。外側は(補強板の見える所です。)ウオッシュプライマー塗装したところです。塗装が前提なら最強の防錆プライマーです。

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ウエットオンでポリウレタンフィラーを塗装です。定番のプライマー&フィラーです。

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フェンダー裏のシーラー処理後塗装です。フェンダー裏の塗装はハイソリッドの黒の艶消しです。塗装前最後の処理がシーラー塗布です。これでパネル間に水、異物等混入する事はないと思います。が、20年も経った車のシーラーは経年変化でひび割れ剥離で、水浸入、錆発生がほとんどの車で見られます。
古い車所有のオーナーはお気を付け下さい。
前回はフェンダー裏塗装の画像を載せましたが、今回は撮ってません。裏の処理はこの後艶消し
ブラックで塗装でお仕舞いです。

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塗装完成画像です。裏を艶消しブラックで塗装後、マスキングをして表を塗装、乾燥、3個ほどブツが付きましたので取り除いて磨き、完成です。これで結構しっかりしたなという印象です。ビビり等が無くなるといいですね。