メルセデスベンツC123

錆除去の状態です。ぐさぐさと広がっていることもありません。ホイールハウスの部分とかサイドシルの部分みたいな袋状の所はどんどん広がっていきますので表に錆が出てきた時には大変な事になってるんですが、ここは見える所でもあり状態もわかりやすいですから、あまりひどくならないうちに直しておきたい所です。

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パネルを接着工法で修理します。アルファロメオの時はパネルボンドという黒い接着剤でしたがこちらは半透明の物です。どちらも強力にくっつきますが小物とかプラスチックにはこればっかりです。一昼夜位で固まりますが、熱をかけて硬化させるのが確実かと思います。

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少し段差もあるので、パテで平らにします。パテの前に塗ってるのはエポキシのプライマーです。防錆とパテの密着に有効なんです。エポキシの接着剤にエポキシのプライマー。エポキシだらけですが便利な材料です。

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ポリウレタンフィラーを塗装

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下処理後カラー、クリヤー塗装です。表に出る部分の塗装は無いので、カラーコードのデータそのままの配合で塗装です。調色が無いのでその分はいくらか安価です。

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ウエザーストリップは新品を調達頂いたんですが、綺麗に外れたのと現車になじんでいるので再使用します。残糊を取るのに一苦労ですがこちらの部品がしっくりくるので。

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本体の残糊も綺麗に取ります。溶剤で何度も拭くと塗装が老けてるので下地が出てきます。ここも気を付けながら除去作業。

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残糊を除去して新しい接着剤を塗布しました。昔の自動車メーカーの製造ラインではウエザーストリップはこの状態で下請け業者から納品されます。こんなのを一日に200台も300台も貼っていくわけです。工程としては新車のボデーに、オイラーと刷毛で接着剤を塗って素早く貼っていくのです。

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完成。納車済みです。時間もたっぷり頂き有難う御座いました。

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ミニカブリオレあっちゃこっちゃの修理

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こちらも超希少車のミニのカブリオレです。こちらの車両はレストアした方がいいんじゃないという位修理箇所が多いです。前後サイドにウレタンのエアロが付いてます。結構な迫力です。こちらは友人の車ですから優先度低くぼちぼちです。

 

メルセデスベンツC123 錆び修理

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昭和54年のメルセデスのC123が入庫です。大がかりな修理ではなくトランクウエザーストリップのフランジ部の錆び修理です。W123は237万台位製造、C123は10万台位製造でそのうちの280CEは3万2千台位だそうです。オーナーの方曰く、めったに見ないですよ。

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トランク開口部3箇所の画像です。ウエザーストリップは慨に外してます。現在のはめ込み式と違ってウエザーストリップは接着式です。W124は接着では無かったような気がしてます。1980年前後が変わった頃かも。2箇所は欠落してますので、パッチワークの必要ありです。

 

アルファロメオ クォーターパネル修理

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オーナーの方がレイズのホイールにセミレーシングタイヤを履いたのですが、クォーターパネルに干渉するので隙間作るために広げたらしいです。その時に塗膜の下はどうなっているかわかりませんが、割れてしまったという事で補修致します。左右とも同じ状態です。ということでめくってみました。亀裂が出てきました。

 

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切り継ぎ溶接が定番の修理方法ですが、この方法は接着修理でやってます。現在はクォーターパネル取替方法として接着工法が一般化してますが、錆修理での方法は恥ずかしながら初めてみました。前にミニのフロアパン張り替えを何台かやってますがその時には接着の方法でやってましたが。黒く固まっているのがエポキシ接着剤で、くっついていたのがカットされたパネルです。

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せっかく残骸のパネルがあるので、これを利用させてもらって同じ接着工法で修理していきます。ここにボンドを充填して修理すると錆びに対しては有効かと思います。火を使っての修理ですと錆びに対する処理が大変です。特にこういうパネルの合わせ目近辺ですね。大変な所しか錆びないんですけどね。

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二液エポキシ系のボンドをたっぷり使ってパネルを固定します。中は隙間なく充填してます。水分入る余地ないです。今までカットパネル作って溶接で修理してましたが、気が付かなかったです。今後もこの方法を使わせて頂きます。久しぶりにカルチャーショックでした。

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アルミパテで成形した画像です。もとはグリーンの車体だったようです。色替え塗装、その後何回か補修されてるようです。後部の剥いた所は、内から突いた凸を修理した所。一番下に赤い下地が見えますが、昭和40年代のプライマーは新車も供給されるパネルも赤色でした。現在は黒かグレーですかね。懐かしく思います

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内から突いた凸は補修してない新車塗膜だと容易に修理出来ますが、これだけ塗膜が厚いとフェザーエッジだけでは容易に平らにはなりません。どうしてもパテ成形で平らにする事になります。簡単に引きうけて、えらい目にあった事が多々ありますので注意が必要です。今回もこんなに塗膜が厚いとは。

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フロントフェンダーの修理はごく軽微です。若干の凹です。塗膜が厚いとちょっとの当たりでも塗膜がぼろっという感じで欠けます。ここはそんな感じでしょうか。ここの注意はサイドマーカーの脱着です。錆ついた細いねじです。ホイールとタイヤは面一ですが後は入らなかったようです。

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完成画像です。クォーターパネルはラインが真っ直ぐなんですが湾曲した状態になってます。

あとはアルファの画像です。

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