ハーレーのリヤフェンダー再度改造です。

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2013年の春頃に紹介しました前後フェンダーを加工塗装したうちのリヤフェンダーです。
フロントフェンダーは厚みがあり、かなりがっしりしてましたがリヤフェンダーは鉄板も
薄くちょっと頼りない感じでした。ハーレーの振動は知りませんが、結構な物なんですかね。
30年位前のバーチカルツインは結構な振動でした。ヤマハのXS乗ってましたので。
ということで、補強加工の依頼です。ついでに前後部のアールをなだらかに少しカットします。
画像の型紙がオーナーの方が用意したもので、それに合わせてカットした補強用鉄板です。

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後部少しカットしました。前はもう少しアールが小さかったのですが、なだらかな感じということで削りました。#60ベルトサンダーと研磨紙での作業で左右均等に均します。

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前部もカットしました。画像がボケボケですが後部よりアールを大きくよけいに削ってます。フランジの所がどうしようかと考えましたが、迷わずに簡単な処理にしました。

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溶接前の下処理です。鉄板と本体の位置決め、溶接箇所の塗膜を剥いておきます。貫通穴の所を重点にその間を補助的に溶接していきます。

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防錆スポットシーラー塗布します。長年使ってるシーラーなので耐久性はいいです。シーラー塗るのは当たり前で塗らないのは論外ですよ。アーク溶接は使わず、スポット溶接のみでくっつけます。必要以上の熱も出ないのでパネルの歪も最小限ですみます。

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位置を決めて左右ともバイスで止めて固定します。慎重に溶接前の位置決めです。

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左右パネルスポット溶接終了です。取り付け穴のある所が3箇所とその間が2箇所の5箇所です。3箇所の取付穴を開ければ完了です。

ハーレーフェンダー剥離方法です

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ここしばらく利用した事が有りませんでしたが、今回のフェンダーは剥離剤を使います。
ぱっと見て、触って、何回か塗ってますし肌から見ても柔らかく、厚い塗膜に感じます。
ダブルアクションで剥くにしても保持するのも大変、ペーパーの絡みも、かなりなハズです。
よって思い出すのも不可能な位しばらくぶりに剥離剤を使います。
小物の場合は全面塗ってほおっておけばいいので楽ですね。
全塗装を売りにしているボデーショップでは必ず剥離剤を使うところが今でもあるようですが
付いてはいけない所のマスキング、水洗い、下地調整等不良で後々クレームになる事例もあるようです。
結構厄介な材料なのでケースバイケースで使う事にしております。徐々に浮き始めた画像です。

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ほぼ剥けた状態で、穴発見。錆穴とは違いますので、何かの取り付け穴ですね。パテで埋めてありました。
必要無いものですから、この後溶接で穴埋めします。

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フロントフェンダーの方は切断のエッジを調整しております。リヤフェンダーは水洗後ダブルアクション
180番で素地調整、この後プライマーです。

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ウオッシュプライマー塗装。密着と防錆には欠かせない工程です。RIMG2093

続けてポリウレタンフィラー塗装。ガイドコート塗装。研ぎ残し及び研ぎ過ぎの無いように。
塗色は決まってて黒の艶々です。

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裏をマスキングして表塗装です。ペーパーとフィルムで研いでます。今回は最終800番のフィルム
で研ぎです。ウエットオンウエットで裏を塗ったのですが画像ありません。忘れてました。
工程としては裏の足付け、エポキシ系のフィラー塗装、そのままハイソリッドの艶消し黒です。
裏は多少のブツは付いても見る所でも無いので一発で塗ってしまいます。裏の艶消しは定番でしょうね。
表は違う塗料です。

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塗装、乾燥、若干のブツ取り、磨きで完成です。オーナーの方の希望で、クリヤー仕上げにしてます。
裏塗りはワンコートソリッド艶消しでしたが、こちらはツーコートソリッド、クリヤー仕上げです。
どちらも艶、耐久性とも良好ですよ。

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裏を一枚撮影しました。工程の画像がありませんが、完成の画像だけでも。
無事納品いたしました。有難うございました。

ハーレーのフェンダー塗装依頼です

ギャラリー

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