ミニのドアヒンジの下処理

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ミニの新品ドアヒンジです。国産車のドアヒンジ取替の時にそのまま塗装して
ポロポロと塗膜が剥がれたのをよく見ますが、亜鉛メッキされた部品にそのまま塗装すると
必ず剥がれます。こちらのヒンジも何がしか処理がされてますので、同じようになると思います。

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ウオッシュプライマー塗装です。塗膜剥がれはかなりみっともなく見えますので、ひと手間かけても防ぎたいところです。そこで密着性に優れるウオッシュプライマーを塗装。

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ウオッシュプライマーの上には必ずアンダーコートを塗装という事でポリウレタンフィラーを塗装です。ヒンジ一個の下処理は効率悪いですが、バイクの部品の下処理等と一緒に塗装してます。材料&時間の節約ということで。この後足付け、上塗りです。ヒンジ一個だけという場合もありますが、下地から上塗りまで30分位で仕上げるウエットオンウエット工法で塗ることも有ります。

自転車アルミフレーム下処理塗装です。

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基本的に水研ぎはポリウレタンフィラーだけです。前工程では水は使わず、全て空研ぎです。四〇年位前は、ポリパテを水研ぎしてた事もありましたが、友人の車のクォーターパネルを取り替えて溶接つなぎ目のパテを水研ぎした事がありました。友人のですから後々見る事がしょっちゅうです。一年位前後でしょうか、見事にパテの部分だけブリスターが一杯出てきました。水研ぎは粉塵が舞う事も無いし、平滑もわかりやすいですし良いことばっかりなんで殆どのボデーショップで採用されてました。いわば常識だったんですが、結果が悪いんでその後やる事はなくなりました。結構水は大敵なのです。

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上塗り一色完了です。一台、一台違う色なんで当然ながら一台ずつ塗る事になります。グリーンを塗り終わった所。別にぶらさっがているのが次の色、待機中の物ですね。

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塗りっぱなしの画像です。塗料はとっても好きなウノです。ハイソリッド塗料で作業性は良いし、仕上がり、乾燥共良好です。塗装時と乾燥後の出来が変わりません。

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マスキングも重要です。サイクルフレームはハンドルやら、フロントフォークやら、サドルやらが付く穴が多数ありますね。ハイソリッド塗料は意外と肉厚出ますので、マスキングをしっかりしないと部品取り付けに支障が出るだろうと思います。最後にはねじ山もタップ立てての完成となります。アルミですので
そのままボルト入れるとねじ山つぶれも意外と多いです。

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四台乾燥中画像です。四台塗り終わり乾燥中です。決まった乾燥温度、乾燥時間で最終の完全塗膜が完成します。

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四台納品待ち。もうじき引き取りです。カラフルな 四台完成です。キズが怖いので寝かせておきます。
どんなサイクルなのかフレームだけで想像付きませんが楽しそうですね。有難う御座いました。

 

自転車アルミフレーム塗装です。

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自転車アルミフレーム塗装です。四台各別々のカラーでの塗装依頼です。
何がしかのイベント用サイクルの製作と伺ってます。元々ホワイトカラーだった様ですが、既に塗装剥離されての持ち込みです。剥離方法は剥離剤使用とのことです。綺麗に剥離されてますので隙間の塗膜残りをブラスト除去して下地にかかります。

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ステー付きとステー無しが有ります。何が付くのか理解してませんがステーをカットしたのが二台あります。カットされての入庫ですが、カット痕と多少のキズがありますので、こちらを修正していきます。

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はじめにエポキシのプライマー塗装です。アルミにいきなりパテというのもなんなので、パテの前にエポキシプライマーを塗ります。二台とも同じ箇所です。並べて処理です。

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こんな傷がちょこちょこと有ります。グラインダーとかでカットしたと思いますが、なるべくならポリウレタンフィラーで埋まる位に処理するとうれしいですが、なかなかそうはいきません。やわらかなとアルミですからなおさら難しいかと思います。

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我ながらなんとボタボタなパテでしょう。へたくそですね。とは言え丸い形状にパテを付けるのもなかなか難しいんですよ。言い訳がましいですが、研いだ後の結果はオーケーですので、役目ははたしているかと。

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こちらはパテ処理無いほうです。処理の無い二台はカスを除いて下処理後ウオッシュプライマー塗装です。

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続いてポリウレタンフィラーを塗装しました。ぶら下げ塗装です。

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パテ処理の2台も下地いれます。アルミの地肌とパテの間にエポキシプライマーが見えるとおもいます。
アルミは錆びない事はないですよ。溶接時はスチールとは違い細かい指示(マニュアル)が有ります。NSXのパーツ溶接などはホンダのマニュアルに従うことになってます。ということで、いきなりパテはまずいのです。防錆とか密着の問題で。

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追加の二台にウオッシュプライマー、ポリウレタンフィラーを塗装。
乾燥後、艶消し簡易ガイドコート塗装しました。
これを塗装前足付け研ぎするには、必ずガイドコートが無いと研げません。
下が出ないように、研ぎ残しが無いように慎重に研ぎます。

 

 

CB750タンクライン塗装仕上げ

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タンクの方は下処理後ベースコート、キャンディコートクリヤー1コートで、サイドカバーはチジレ修理後、ベースコート、キャンディコート、クリヤーフルコートで完成です。タンクはこれからライン塗装が残ってますのでクリヤー1コートでストライプ塗装後フルコートで完成させます。

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CB750で画像検索するといっぱい出てきますのでそのなかからオリジナルだろうと思われる物を参考にラインを引いていきます。もちろん持ち主了解の上で。

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画像の正確な寸法は当然わかりませんので、見た目と勘で、大体違和感のないような感じでマスキングします。あまり嫌いな作業ではないですが、一発とはいきませんで三回とか四回とか貼り直ししてます。テープ貼り付けの前に1500番フィルムペーパーで足付けしておきます。

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塗装後あまり間をおかずにテープを剥がし、強制乾燥です。カラーはハイソリッドのブラックです。

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乾燥後1500番で全体足付け、ラインの所もなるべく段差がなだらかになるよう処理します。

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クリヤーコート完了です。クリヤーは耐スリ傷の上級クリヤーです。

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キャップ、エンブレムを取付完成です。

 

CB750 サイドカバーの処理

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画像のサイドカバーは塗装の状態がかなりいい状態です。実は反対側のサイドカバーが
酷い状態でしたが画像撮り忘れました。

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塗装前の下処理完了画像。手前が状態悪かったので塗膜剥離してポリウレタンフィラーを塗装した物。奥が前の画像の物ですが、塗膜がそのまま下地になりますので最終水研ぎ800番で処理です。

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タンクの裏を仕上げます。どう見てもゴールドにしか見えませんが、これでいいのです。
キャンディオレンジの下塗り(1コート目)の色です。このままクリヤーを塗って裏は完了です。

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画像は左右サイドカバーの下色塗装、この後キャンディオレンジ塗装です。

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キャンディ塗装、クリヤーで仕上げて塗装完了なんですが、トラブル発生でやり直しに。

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塗膜剥離した方のサイドカバーです。剥離してポリウレタンフィラーを全面塗装したのですが、
横側の方がフィラーの幕厚甘く研ぎの時にちょっと下が出てしまいました。大丈夫だろうとそのまま塗装したらチジレてしまいました。乾燥後やり直しになります。