基本的な下地作り
PPバンパー(素地)の塗装
素地の新品バンパーです。ウオッシュコンパウンドで洗浄脱脂後、
プラスチックプライマーを塗装します。
続けてポリウレタンフィラーを塗装、ウレタン系は軟化剤添加でフレックス仕様にするんですが、PP素材は鋼板と同じ仕様です。メーカー承認です。下処理研磨後上塗り組み付け完成です。
いたずらによる線キズの修理
左サイド一面のキズを研ぎ落としたところです。
なだらかな段差を作ります。フェザーエッジを作るという作業です。
名前のように鳥の羽のようにのたとえです。
下地塗料を塗る前の大事な作業です。
ウオッシュプライマーの塗装。アルミとか、亜鉛鋼鈑の防食(錆を防ぐ)プライマーです。
ポリウレタンフィラーの塗装です。
乾燥後、最終800番、1000番位で研いで上塗りをします。
プライマーサフェーサーという一緒になった物がありますが、あまり信用してません。
引っ掻くと剥がれてくるのが一杯あります。
門柱にこすったパテの必要な修理
登録一ヶ月、走行200Kmの新車です。
内輪差で左リヤドア、左クォーター(リヤフェンダー)を擦ったようです。板金終えてます。
鋼鈑を脱脂の後、防食性のエポキシプライマーを塗装します。
パテに鋼鈑の防錆効果はありません。
反対に硬化中に熱も出ますし硬化剤による酸化が出ます。
プライマー乾燥後パテを付けます。
パテ研ぎ作業完了です。パテの下にピンクっぽく見えるのがエポキシプライマーです。鋼鈑の錆を防ぎます。全ての入庫車に施工するわけではありませんが、今回はまるっきり新車という事で。
フェザーエッジを取った後(作った後)ウオッシュプライマー塗装のマスキングをします。
ウオッシュプライマーを塗装します。鋼鈑剥き出しの所の防錆です。ウオッシュプライマーの上にはパテや塗料は塗れません。
必ずフィラー(サフェーサー)を塗装します。
20分位のセッティングの後、ポリウレタンフィラーを塗装します。
この後、調色をして、下地を研いで、マスキングをして、トップコートです。
NSX修理は1993年時の下処理ですが、工程としてはさほどの変化はないかなと。材料は環境の問題で少しづつ変わってきています。
いつの時代も目に付くことのない基本の作業が大事だと思います。