アルミボデーの下処理
日付をみると1993年の作業です。
塗料メーカーの指示どうりの作業なんですが、今考えるとちょっと違うような気もします。
ドアとボンネットを後回しにしてますが、アルミの下処理画像というより写真ですが、早い提出依頼をされてましたので、フェンダーを集中的に作業、下地の写真取りをやった次第です。
パテ研ぎ終えてフェザーエッジを作ったところです。
今はエポキシプライマーをはさんでパテの処理をしておりますが、この時の作業支持はこうでした。現在は下地作業の基本に掲載の方法です。
1993年当時のアルミおよび防錆鋼板対応のパテです。国産パテの2.5倍位だったと記憶してます。
ここで塗装してるのはウオッシュプライマーではなくエポキシプライマーです。これも今ならウオッシュプライマーの塗装です。
もちろんエポキシプライマーでも防錆の効果としては抜群ですが。
そしてセッティングの後フィラーを塗装します。このフィラーはこのシステムの中でも最高級のフィラーです。乾燥時間も長く、硬度もかなり硬かったです。膜厚も充分ですから、水研ぎ320番から始めて600、800、最後に1000番のペーパーで仕上げです。いきなり800番あたりからでは時間がかかりすぎます。
IRT乾燥機も塗料と一緒に導入したのですが、印象としてははっきりとぶったまげました。乾燥時間の短縮としっかりとした締りが感じられます。フィラーでもトップコートでも乾燥温度がかなり高温になりますから、水、油、異物等がパネル間、塗膜間に残ってますと剥離やふくれが簡単に起こります。一回パテ付けまえに脱脂を忘れて全てやり直した経験があります。長波の遠赤外線では60度くらいの温度ですから出庫までなんともないことが多いですが、確実に半年後くらいには兆候が出てると思います。上塗り塗料の自慢だけではなく下地を基本どうりやることが大事だと思います。
現在も乾燥機としては間違いなくトップクラスです。
修理中の画像が少ないです。
赤とシルバー修理中
計測中
右の横当たりサイドシル取替え。素人考えでアルミは切るのも揉むのも柔らかいの?って思ってました。
アルミの肉厚が何ミリかは失念ですが、エアソーなどはぜんぜん刃がたたない記憶が。画像でも厚みが判断できますね。プラズマ切断も鉄板みたいに容易ではなく工賃の設定もアジャスターも四苦八苦のようでした。
スポットドリルでスポット溶接部を剥がしていくのですが、今まで見たこともないナゲットの大きさが13mm位はあったんではないかと思います。8mmのスポットで3回、4回揉んでやっとという感じです。
この時期ホンダでは珍しかったというより初?3コートパールです。しかもイエロー実車見るまではソリッドカラーだと思ってました。
はじめての経験で楽しかったです。後にも先にもこれ一台だけでした。
後は画像です。
古いプリントをデジカメで写しました。下にはがきが写ってますがご愛嬌ということで。
もうあまり見ることもないですが、ベストコンディションに維持されているんでしょうか?