表の下地は写真有りませんが水研ぎで調整済みです。裏側はブラックアウト、艶消し黒です。
裏が乾燥したら、裏をマスキング、パーツ全てセットして本塗りに入ります。
ソリッドとか、メタリックでしたら2回にわけて塗装することも出来ますが、
キャンディは色目が違ったら大変ですので、全部まとめて同条件で塗ります。
フロントカウルセットやタンクカバーとは違い、こちらは手持ちで塗ります。
テープの芯とガムテープで作った取っ手ですが、軽いFRPの場合充分持ちます。
色の量もかなりですが途中で切れたらアウトです。車の各部位(フード、ドア等)
やバイクの部品等の塗料の使用料、クリヤーの使用料は長年の経験から全て
記録してありますので、ドンピシャよりちょっと多めで作ります。
廃棄物が少なくなるのと材料節約出来るという事で、いろいろ記録しておくと
便利ですよ。本音では材料節約は頭にありますが、廃棄物の事はあまり考えません。
結果的に少なくなってるからいいでしょうが。
ホワイトとブラックで調合した一回目のベースコートですね。次に塗るレッド系の
ベースコートが若干染まりが悪いので均一になるようにグレー系で染めます。
シルバーでも粗い目の塗料ですと染まりが悪いのでこういう方法を取る事が多々あります。
染まりが悪い塗料を染まるまで塗ってますと、どんどん濁って透明感はなくなります。
明度も彩度も本来の色とはかけ離れていきますので気を付けたいところです。
今回のキャンディレッドはトップコートのクリヤーまで含め4コートの塗装です。
長めのセッティングを取ってレッド系のベースコートです。
俗に言われてるキャンディレッドの下地はシルバーですが、この部品には着色
の下地です。オーナーの方自らカラーカードから選択した色です。とりあえずパーツ全て塗装しました。
ちょっと粗目のメタルと着色レッドパールの配合で塗装してます。均一なメタル感が出るように
塗装です。正直普通のぺインターが普通のガンさばきで塗れば何の問題も無いはずです。
それほどここ25年位は塗料の性能が良くなってます。アクリル塗料ではこんな簡単にはいきません。
バカチョン塗料そのものです。言い方悪いですが賛同するぺインターも多いはずです。
きっちり染めてしまえばオーケーです。
こういう形状のパーツは得てして塗り忘れる所がでやすいので、下から横からしっかり覗いて忘れてる所が無いよう気を付けます。体がだんだん固くなってきており昔見えた所が見えて無かったなんてことが塗装完了後に気がつくことがたまにあります。
キャンディベースコートのタンクカバーです。塗って10分位経ってますので
艶が消えてます。この後クリヤーコートです。2コート、3コートの場合、
艶が出るのはクリヤーだけなので途中の画像はそんなに綺麗には見えないです。
ソリッドは最初からてかてかですが。
クリヤー塗装完了直後のタンクカバーです。淡く見えますが、色目がもうちょっと深紅系です。
ブース内の蛍光灯、露出の関係ですかね。このパーツの量と4コート塗るので
セッティングタイムも半端じゃなくスプレー時間も半端じゃありませんので
くたくたです。やっと終わりです。
タンクカバーのアップです。色目としてはこちらの画像の感じです。蛍光灯でのメタ感です。
着色ベースですとメタとパールの感じが必要以上にぎらぎらという訳でもなく、
深みが増すと思いますよ。百聞は一見にしかずといいますが、表現は難しい。